法律相談会・セミナー実施報告

2023.02.09

第45回セミナー実施報告

2月1日(水)下記のとおり、ビッグ・アイ小研修室5にて第45回目となるセミナーを開催しました。

第一部「相続登記の義務化と家族信託の利用」講師:司法書士 樋口 聡
第二部「相続対策に効果的な生命保険の活用方法」講師:ファイナンシャル・ジャパン(株)藤原悠貴氏

今年に入って初めてのセミナーです。前回より2か月半程空いての開催となりましたが、今回は特に「相続登記の義務化」目当てで参加いただいた方が多かったと思います。ご参加いただきました7名の皆様、ありがとうございました。

相続で取得した土地を、一定要件のもとで国に引き取ってもらうことができるようになる「相続土地国庫帰属制度」の施行が今年の4月27日「相続登記の義務化」来年4月1日施行ということで、だんだん現実味を帯びてきました。

今回セミナーに参加された方の中にも、十数年前にご両親が亡くなっているが相続登記ができておらず、今回何とかしなくては!と思いセミナーに参加しましたという方も数人おられました。

相続登記の義務化は、相続の開始があったことを知り、かつ相続や遺贈で不動産を取得したことを知った日から3年以内にすることが義務化されており、これを怠った場合は10万円以下の過料が課されますが、揉めている場合などは3年以内に遺産分割協議をまとめるのは難しいし、過料を誰が負担するのかでも揉めるのではないかという意見もありました。

3年以内に遺産分割がまとまらない場合は、新たに創設される「相続人申告登記」で、自分が相続人であることを法務局に申し出ることをしておけば、とりあえず過料は逃れられるので、どうしてもという時は利用されたらと思います。

ともあれ、相続で揉めないためには、事前に家族と話し合いをしておいたり、遺言書を作成しておくことが大切です。
既に相続が発生している場合は、速やかに相続登記だけでも済ませておくことをお勧めします。(放置すると、さらに相続が発生し相続人の数が膨大になり、遺産分割協議が困難になります。)また、相続登記未了の場合は、「相続土地国庫帰属制度」の利用もできません。

相続についてお困りごとがある方は、是非一度、相談会やセミナーにご参加下さい。
どちらも無料で開催しておりますので、お気軽にお電話いただければと思います。